Gaiax TechEgg's Blog

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番外編 #2 Homebrew経由でRictyインストールしてみた

前回の記事

gaiax-techegg.hatenablog.com

に書ききれなかったエンジニア御用達のフォント「Ricty」をHomebrew経由で インストールする方法をまとめました☝️

ゴール🏁(めやす15分)


  • Homebrewを理解してインストールできる
  • Rictyをインストールできる

おさえておきたいことば


パッケージ管理システム

パッケージとは実行ファイルや設定ファイル、ライブラリ(モジュール)などを一つのファイルとしてまとめているものです。そのパッケージのインストール作業を一元的に管理するものがパッケージ管理システムです。

リポジトリ

プログラムなどが保管さている場所のこと。アプリケーションやシステムの設定情報がまとめて記録されているファイルやフォルダや、複数の開発者が参加するプログラミング環境においてソースコードや仕様に関する情報をネットワーク上や直接サーバ上などリポジトリとして設置して保管します。

フォーミュラ

ビルド方法・手順が書かれたスクリプトのことで、つまりパッケージのことですが、Homebrew関連ではformulaで表記されることが多いです。リポジトリのなかにフォーミュラがあり、それをコマンドを使ってformulaを取得できます。

Homebrew

MacOS Xにおいてソフトウェアの導入を簡易化するパッケージ管理システムのこと。類似のパッケージ管理システムは、macportsfinkなどがあります。今回Homebrewを使うのは、インストール時間が短く、なるべくMacにある機能を使ってくれて、余計にあたらしくインストールしなくても良いからです。 Homebrewはこんな意味があります。

名前 意味 たとえ
brew 醸造する ビルドする
Homebrew ビールを自家で醸造する 自分でビルドする
keg 樽、醸成用 ビルドする材料
Celler ワインセラー 保存場所
formula 方法・手順 方法手順が書かれたスクリプト

Homebrewは手順(調理法formula)通りにパッケージをビルド(醸造)して保存(/usr/local/cellerに格納)して、使う(/usr/loca/binにリンク)ってことのようです。

XQuartz(= X11 = X11 for Mac OS X = X Window System

X WindowとはMacWindowsで一般的なウィンドウやフォルダを表示したり、マウスでクリックやドラッグ&ドロップできるといった、視角的な操作をUNIX系のOSでもできるよう開発されたUNIXの伝統的な仕組みのこと。Mac OSXではQuartzと呼ばれる、こういったウィンドウを表示したりする描画機能をもっています。なぜQuartzがあるのにさらにXQuartzを用意しなければならないのかというと、他のOSを使う際に、Macのような表示や操作の互換性を持たせるために仲介するようなイメージでもってもらうとわかりやすいと思います。今回はRictyというフォントを表示させるための仲介役としてインストールします。

Ricty

プログラム扱う人なら御用達のRictyフォント!日本語の表示がすごく見やすい、のと、判別しにくい数字や文字を見やすく設定している、視認性が高いフォントなのです!これからダウンロードしていきます!

Rictyをインストールしよう!


Homebrewを使ってRictyをインストールしましょう!

1.Homebrewのインストール

Homebrew自体のインストール方法は簡単!

$ ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"

のあと、途中でEnterの実行とパスワードの入力を催促されます!そして次に

$ brew help

を入力するように促されているので、入力してhelpを確認。

$ brew -v

でバージョンの確認0.9.5の表示の確認。

$ brew doctor

で問題かないかどうかチェックして終了です:)

2.Rictyフォントをインストール!

そしていよいよRictyインストール!
◎下記のtapコマンドを使わずにインストールする場合

$brew install https://raw.github.com/sanemat/homebrew-font/master/ricty.rb

を実行します。こちらが実行結果。
f:id:fukufukumarimo:20150713171738p:plain
⭐️ To Install Rictyの中にある

$ cp -f /usr/local/Cellar/ricty/3.2.4/share/fonts/Ricty*.ttf ~/Library/Fonts/

$ fc-cache -vf

を実行! 実行結果で

fc-cache: succeeded

がでたらRictyインストールできました!

tapを使用してインストールする場合 sanematさんのREADMEを参考に設定していきます。

$ brew tap sanemat/font

$brew tap [ユーザ名]/[リポジトリ名]で公式以外で公開されているリポジトリを取得できます。
このtapコマンドにより今までhomebrewにはなかったフォーミュラ(例えばphpvimなど)やgithubアカウントで所有しているリポジトリを簡単に追加できるようになりました。

$ brew install Caskroom/cask/xquartz

Rictyに必要なXQuartzをインストール。
途中でパスワードを催促されます。
$brew install [フォーミュラ名]でフォーミュラをインストールできます。

$ brew install ricty

Rictyインストール!
終了したら以下手順は、tapコマンドを使用しない場合の⭐️からの手順と全く同じになります!

3.ターミナルで設定する

環境設定 -> プロファイル -> テキスト -> フォント -> 変更
あ、ありましたー!!!!!
f:id:fukufukumarimo:20150713173517p:plain
こ、これでRictyユーザーに見事仲間入り!🎉
Monacoに比べて12pt.だとだいぶ小さくなってしまうので、14pt.以上がおすすめです!

デフォのMonacoとRictyを比べてみましょう。
Monaco↓
f:id:fukufukumarimo:20150714172622p:plain

Ricty
f:id:fukufukumarimo:20150714172653p:plain
だいぶすっきりとした印象ですね!

Ricty Discord↓(自動的に追加されてます)
f:id:fukufukumarimo:20150714173019p:plain
DやZにスラッシュが入ってます!これはわかりやすい!
今回紹介したのはRictyでしたが 自分に合うフォントをぜひ探して使ってください〜😊!

おまけ


$brewコマンドの主な使い方をまとめておきました!

コマンド 結果
$brew install [formula名] インストール
$brew uninstall [formula名] アンインストール
$brew tap [ユーザ名]/[リポジトリ名] リポジトリを取得する
$brew untap [ユーザ名]/[リポジトリ名] リポジトリを削除する
※先にリポジトリ内のformulaを削除しておく
$brew search [formula名] formulaを検索
$brew list formula一覧
$brew info [formula名] formulaの情報
$brew doctor 異常がないかどうか見る
$brew update Homebrewとformulaをアップデートする

以上、HomebrewとRictyのインストール方法でした:)